2018 年 80 巻 2 号 p. 149-157
月山(標高1984m)における,過去(1954,1955年)と近年(2003,2004年)に実施された4冬期の3月下旬の積雪調査から,積雪深の標高依存性および積雪深から積雪水量への換算式を検討し,月山山頂を中心にした東西南北それぞれ20km四方の積雪賦存量を推定した.その結果,標高ごとの積雪賦存量では900-1000mに最大値が出現すること,全体の積雪賦存量は約5.2億tとなることがわかった.また,平均積雪水量は1300mmとなり,この地域が我が国有数の多雪地帯の一つであることが確認された.