雪氷
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十日町試験地100年のあゆみ〜雪国の生活から気候変動まで〜
村上 茂樹
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2018 年 80 巻 4 号 p. 345-356

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抄録
十日町試験地は1917年(大正6年)に林業試験場(現在の森林総合研究所)十日町森林測候所として設立され,2017年に創立100周年を迎えた.設立当時は気象観測を行って信濃川下流域に洪水予報を出すことを主な業務としていた(測候所時代).その後,1936年に十日町森林治水試験地と改名し,雪崩を中心とした雪の試験研究を主な業務とするようになった(試験場時代).2001年に森林総合研究所が独法化されると,それまで以上に論文の生産が求められるようになった(研究所時代).試験場時代には雪崩予防施設の設計基準策定,ブナ林の伐採に伴う雪崩と雪食の研究など,実社会での課題に長期的・体系的に取り組んで実用的な成果を行政に還元することが要求された.研究所時代においては論文生産に重きが置かれたため,試験研究の内容・成果は試験場時代よりも短期的でコンパクトになっている.これらの成果以外に,十日町試験地には特筆すべき特徴がある.それは設立以来観測を継続し,その成果を還元することを通じて地域や他の組織とのつながりを重視してきたことである.このことが,十日町試験地が100年間存続できた理由のひとつであると考えられる.
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© 2018 公益社団法人 日本雪氷学会
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