環境科学会誌
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一般論文
容器包装を対象とした循環資源の広域移動に関する構造分析
藤山 淳史松本 亨
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2011 年 24 巻 2 号 p. 103-113

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抄録

第2次循環型社会推進基本計画では,地域の特性や循環資源の性質等に応じた最適な規模の循環を形成する「地域循環圏」の概念が提示されている。地域循環圏の形成は,廃棄物・循環資源の品目別に適した循環圏を形成することで最終的に国全体の資源生産性を向上させ環境負荷を削減することが目的であるが,実現までに取り組むべき課題は多い。本研究では,望ましい地域循環圏を構築するため,廃棄物等の循環圏を決める理論の構築を最終的な目的としつつ,本研究ではプラスチック製容器包装を対象として,循環圏の現状把握と循環圏を決定付けている要因の解析を行った。まずマクロ的視点から発生量と受入量を制約条件とし,現状と最適解との間に乖離があることを明らかにし,制約条件以外の要因が関与していることを確認した。次に制約条件以外の要因を解析するため,重力モデルを用いて解析を行った。その結果,輸送量には排出都道府県の人口が大きく影響を与えていることが明らかとなった。ミクロ的視点からの分析手法として,リサイクルの処理施設に着目し,費用を指標にして最適循環スケールを算出した。

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© 2011 社団法人 環境科学会
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