環境科学会誌
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研究資料
社会対話の実践—「環境カフェ」を例に—
多田 満
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2018 年 31 巻 5 号 p. 207-216

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抄録

社会対話の実践「環境カフェ」を学内や公共のカフェにおいて,2015年4月から2018年3月までに合計56回,のべ305人(平均5.4人/回)の参加で開催した。「第2回環境カフェ駒場」開催後の参加者の感想では,6名以内の開催が適当であるとされた。また「環境カフェ」は専門的な知識に対する参加者の理解に加え専門家も含め市民相互の共感をえること(共感の場)を目的とする。「環境カフェ本郷」(2016年度に5回)開催後のアンケートの結果,理解と共感について「できた」の回答が,各回の参加者全体の平均で68%(30~100%)と58%(30~67%),「ある程度できた」が32%(0~40%)と42%(33~70%)で,「できなかった」はすべて0%であった。また,高校生(のべ12人),大学生(16人),社会人(2人)の理解については,「できた」と「ある程度できた」の回答が,それぞれ75, 56, 0%と25, 44, 100%,共感については,それぞれ67, 50, 0%と33, 50, 100%であった。

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