抄録
廃液リグニンをオゾン分解したときに生成する酢酸とショウ酸を効果的に微生物分解するために,酢酸とショラ酸の混合基質培地でのジオキシ増殖が研究された。混合基質の連続培養では,全部の基質を分解する操作が望まれるので,そのような操作が可能となる定常点の安定性炉検討されなければならない。連続培養の定常点の安定性は,先に提出されたジオキシモデル式を用いて固有値を計算することにより検討された。定常点の数と安定性は希釈率や供給基質濃度などの操作条件によって著しく変化した。定常点は両方の基質を共に分解,一方の基質のみを分解,washoutの3つが存在した。両方の基質を共に分解する定常点を得るための操作方法がモデル式を用いて種々検討された。