Ⅰ.目 的
ヒトの形態と機能を生体外で再現する方法に咬合器がある.しかし,従来の咬合器では,ヒトのすべての顎運動を再現できない.「生体の口腔に勝る咬合器はない」といわれるが,顎口腔の形態と機能を正確にデジタル化できれば究極のVirtual咬合器が得られる.鶴見大学小川教室では,個々の患者のモデルを仮想空間に生成し,そこに疾患,障害や現症を再現してAI技術で分析することで患者個々に最適な治療法の決定や予後予測を可能とする究極のVirtual咬合器である「歯科デジタルツイン」の構築を目指している.顎運動測定器は歯科デジタルツインの主要構成要素の一つである.
本研究では,第13回顎口腔機能セミナーのワークショップ①で取得した資料をもとに顎運動測定器の測定法ならびに得られた顎運動データおよび歯列形態データの可視化技術を用いた顎機能評価方法について紹介する.