日本顎口腔機能学会雑誌
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機能運動時の咬合接触
郡 由紀子
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2005 年 12 巻 1 号 p. 21-24

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抄録
本方法は, 歯列の3次元形態データと6自由度顎運動データを用いてグラフィックターミナル上で顎運動を再現し, 任意の顎位における上下顎の咬合小面間距離を算出, 画面上に表示することにより, 機能運動中の咬合接触あるいは離開の状態を評価するものである.このような方法の最大の利点は, 臨床的には観察することが困難な機能運動中の咬合状態を評価することが可能であるという点にある.本システムが咬合の可視化装置として臨床で活用されるようになれば, クラウンの咬合調整から咬合の再構成にいたるまで, 顎運動に調和した咬合を与えるための最も有効な診断, 治療支援となることが期待できる.
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© 日本顎口腔機能学会
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