抄録
すきまやダクトおよび開口部などを通じて,屋外や他室の空間と連結している室内空間の気流分布のMACコードを使った計算法を明らかにした.MAC法の考え方は,このような場合にも自然に容易に適用され,圧力に関する連立非線形方程式が導かれる.この式には取扱いを容易にすると思われる幾つかの特徴があり,非線形SOR法を解法とすることを考えて検討したところ,連結部のセルにおける非線形方程式の求解精度(Computed Valueの精度)には特別な注意が必要であることがわかった.今後の計算の参考にすべく四つの非線形SOR法の収束の様子を調べた.また,ここで考えた気流計算を行い,快適性指標の分布と熱負荷を評価するプログラムを作成して計算を実行した.