空気調和・衛生工学会 論文集
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空調冷熱源システムの運転実態と最適化改善手法に関する研究 : 第2報-最適化改善手法(熱媒過流量制御システム)の考案
田中 良彦本田 裕二古田島 雄太西尾 治
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2004 年 29 巻 93 号 p. 87-95

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抄録
前報において、空調熱源システムの送り・返り温度差が変動する実態と、それに起因するシステムCOPの大幅な低下について示した。本報では、主に冷熱源システムの冷水送り・返り温度差減少(流量の設計値を上回る増加)に伴う過剰な冷凍機運転台数の起動を抑制して、システムCOPを回復する「熱媒過流量抑制」という新しい考え方を考案した。本手法は実運転上で大きな省エネルギー効果と経済的効果を期待できるので、ここに報告する。また、都内A地区地域冷暖房施設に、この新しい考え方を用いた「冷凍機熱媒過流量制御システム」の導入を計画したので、併せて報告する。
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© 2004 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
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