空気調和・衛生工学会 論文集
Online ISSN : 2424-0486
Print ISSN : 0385-275X
ISSN-L : 0385-275X
寒冷地の事務所ビルにおける暖房負荷の実態と空調用熱源機の容量設計に関する調査研究
一瀬 茂弘奥宮 正哉早川 昭仁児玉 奈緒子野本 智子羽津本 好弘
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 33 巻 137 号 p. 47-53

詳細
抄録

空調システムの高効率化の観点から熱源機の容量設計を適正に行うことは重要である。これまで熱源機の容量は最大熱負荷計算の結果から温暖地では冷房負荷,寒冷地では暖房負荷から決定されていた。しかし,近年の室内発熱の増加と建物の高気密・高断熱化により,暖房負荷が減少しているため,従来の設計手法では寒冷地の熱源機の容量は過大となる。そこで,本研究では寒冷地にある事務所ビルをモデルに冷房・暖房負荷の実測調査を行った。さらに,予熱と室内発熱を考慮した熱源機の容量設計手法について実測とシミュレーションを用いて検討したところ,熱源機容量の低減と高効率運転による省エネルギー化の可能性を見出すことができたため報告する。

著者関連情報
© 2008 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top