2018 年 43 巻 253 号 p. 39-49
本稿ではまず,統計資料をもとにラオスの住環境やエネルギー消費状況を整理した。過去十数年間の間に,ラオスでは自動車,TV,冷蔵庫などの耐久消費財が急速に普及し,電力消費が急増している(2011~2014 年で 40%増)ことが明らかになった。次に,ヴィエンチャン都の高所得層を対象とするアンケート調査の結果を示した。2017 年の結果によれば,上位高所得層世帯は,TV3.2台,エアコン 4.8 台以上を所有し,1 160kWh/(世帯・月)の電力を消費していることが示された。