アクアマリンふくしま(以降AMF)は第 3、4 報で報告したとおり、東日本大震災(以降大震災)において海からの津波と地震により多大な被害を受けた。屋外のインフラ設備では地震による地盤沈下の影響が大きかったが、屋内及び屋外機械置場では地震による被害よりも津波による被害が圧倒的に大きかった。津波が到達した屋外機械置場、地下及び地下ピットと1 階の一部が被害範囲となるが、被害の状況としては津波の勢いや水圧による破損もあるものの、多くは海水による水没で電力を利用する設備、部材や電子的な制御に関わる制御盤や接点などが機能を喪失する被害であった。本報では大震災による AMF の施設内における空調関連設備・給排水水処理設備に関する被害状況について調査し、水族館施設における大震災被害の実態およびその被害からの復旧プロセスを明らかにする。また、前報に引き続き大震災に関する一連の取り組みをアーカイブにすると共に今後の防災計画立案の手がかりとなることを目指す。