空気調和・衛生工学会 論文集
Online ISSN : 2424-0486
Print ISSN : 0385-275X
ISSN-L : 0385-275X
ノート
ウイルス感染症とヒトへの感染経路と感染対策に関する考察
空気を介した感染を防ぐために
高塚 威宇田川 洋一北島 正章佐野 大輔宇田川 悦子
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 46 巻 286 号 p. 55-58

詳細
抄録

呼吸器感染症や消化管感染症の原因として、コロナウイルス、インフルエンザウイルスやノロウイルスなどがある。ウイルスは自己増殖できない微小なタンパク質粒子であるが、遺伝物質(DNA やRNA)を持ちヒトに感染した場合には悪影響を及ぼす可能性がある。ウイルスはサイズが30~300nm と小さく、呼吸器の奥深く肺胞に到達する。一方、感染後の重篤化にはウイルス以外の細菌などの影響もあるとされる。本報ではウイルスの特徴、影響する感染経路、湿度、トイレ廻りの気流の視点でまとめた。

著者関連情報
© 2021, The Society of Heating, Air-Conditioning and Sanitary Engineers of Japan
前の記事
feedback
Top