2024 年 49 巻 330 号 p. 21-28
国の第六次エネルギー基本計画では,2030年に向け再生可能エネルギーの急速な普及拡大が見込まれている。一方で,建築物の電力消費に関わる CO2排出量の算定において,その CO2排出係数は年間を通して同一の係数を用いるのが通例であるが,実際の排出係数は電源構成の変化により時々刻々と変動しており,今後変動性再生可能エネルギーが普及する段階においては建築物の CO2排出量の適正な評価が困難となる恐れがある。そこで本研究では国の計画などを参照し,電力エリアごとに将来の時刻別CO2排出係数を推計した上で,同係数を用いて一般的な非住宅建築物の時刻別CO2排出量を算定・評価した。