主催: 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
外気を室内導入することで発生する換気負荷は主要な空調負荷の一つであり,建物全体の省エネルギー化を図る上で換気量の最適化は重要な課題である.換気量適正化の一方策として,汚染物質濃度をリアルタイムで検出し,その濃度レベルに応じて換気量を調整する,換気量のディマンド制御がある. 本研究では,全熱交換型換気システムにCO2ディマンド制御を組み込むことで導入外気量の最適化とエネルギー回収を同時に達成するシステムの開発を目指しており,実機を設置した大学研究室スペースによる1年間を通じた実測調査の結果を報告する.