主催: 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
本研究は、人体熱モデルによる人体皮膚温の予測精度検証に必要な人体の部位別皮膚温を取得し、人体熱モデルの皮膚温の予測精度を検討することを目的とする。静穏環境と通風環境における被験者実験を行い、JOSモデルの予測精度検証に必要な人体生理量データを取得した。JOSモデルの皮膚温の予測値は、通風環境で最大2.9 ℃の実験値と差が生じた。そのため、不感蒸泄による熱損失量の算出式を変更し、不感蒸泄モデルを改良した。通風環境における改良JOSモデルの皮膚温の予測値は、JOSモデルよりも改善された。