寒冷地における博物館の省エネルギーシステムに関する実績と性能評価　（第１報）建物概要と設備概要について

抄録

本博物館は、北海道の南部に位置し、民族共生象徴空間の中核施設として整備が進められ、2019 年に竣工した。 計画のコンセプトとして、周辺環境との調和を図りつつ、寒冷地という厳しい外部環境下においても適正な保存環境がはかられる設備システムの構築を目指し、計画を行った。 博物館は、既往研究および実態把握に関する報告事例が少ないため、本研究では、博物館のエネルギー消費量・負荷傾向をはじめとした基礎データの構築を目的とし本報では、建物概要と設備概要について報告する。