指定避難所における建物・設備対策の現況と室内環境　（第1報）建物と設備

抄録

本研究では、広島県ある市の指定避難所を対象に、建物対策、設備対策および備蓄品などの現状を調査し、その問題点と改善について検討した結果を報告した。一般的に小中高の体育館が避難所として最初開放される場合いが多いが、今回調査した市においては冷暖房や換気、衛生および備蓄などがおおよそ整えている市民センターを最初に開放し、想定収容人数を超えた場合に小中高の体育館を開放する運用計画はかなり有効と思われる。しかし、収容人数を含む衛生設備の個数や容量などには課題が多いことが確認できた。