女性の冷え性者の室間移動を考慮した足部温冷感に関する研究　（第2報）心理量の評価および足部温冷感推定式の提案

抄録

日本では非居室の温熱環境は劣悪である。特に冷えを感じやすい女性冷え性者について、室間移動時の考慮が求められる。本研究の目的は、室間移動時の心理量を暖房方式別に評価することである。本論文では、被験者実験を行い、5条件の暖房方式別に室間移動時の温冷感の回復傾向を評価した結果を述べる。その結果、居室で床暖房運転かつ非居室で足部を温める暖房を運転することで、冷え性者でも寒さを感じにくく生活できる可能性が示された。また、被験者実験の結果をもとに足部温冷感推定式を提案した。