地震による建築設備被害の簡易調査方法に関する研究　（第１報）R3・R4年度福島県沖地震を対象とした調査概要

抄録

　建築設備の耐震性の向上に必要な資料は整備されているが、設備被害に関する広範囲なデータ収集が為されておらず耐震性向上や対策に十分に結びついていない。このため、有効な調査による実態把握と、これを確実に改善につなげる方策が必要である。そこで、本研究では、建築設備の耐震性向上に資することを目的とし、震災後の建築設備の被害に関する適切な調査・情報共有のための環境整備を行う。本報では、R3・R4福島県沖地震での建築設備被災調査を実施し、調査方法を検討するとともに、その効果について検討する。