2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言した。それに伴い、木材は炭素固定の効果があることから、建築物の木造化・木質化が注目を集めている。このような背景から、木造集合住宅の需要・供給が増加していくことが予想される。本研究では、木造集合住宅の違いを評価するため、実住宅で温熱環境実測を行ない、木造集合住宅の温熱環境について把握する。また、シミュレーションを用いて、木造集合住宅の熱的特性や年間の消費エネルギー量について検証した。