人間環境学研究
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論文
情報源記憶の正確さに及ぼす情報量と情報内容の情報源への帰属レベルの影響
 
杉村 智子近藤 綾
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2009 年 7 巻 2 号 p. 83-88

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抄録

成人100名を調査対象者として、音声情報の発話者(男性もしくは女性)を特定するソースモニタリングテストを、情報量と情報内容の発話者への帰属レベルを操作した4条件で行った。情報量は、情報が単語か文かで操作され、情報内容の発話者への帰属レベルでは、単語もしくは文が発話者の自己紹介すなわち情報は発話者に関するものであるという文脈で発話されるか(情報源帰属)、何の文脈もなしに発話されるか(ニュートラル)で操作された。調査対象者には、記銘時に、男性のみが発話する11項目の単語または文、女性のみが発話する11項目、男性と女性の両方が発話する11項目の計33項目を聴かせ、テスト時には、ディストラクタ11項目を追加した44項目に対して、それぞれ、男性が言った項目か、女性が言った項目か、両方が言った項目か、記銘時にはなかった項目かを4択で判断させた。その結果‘文-情報源帰属’条件が、最もソースモニタリングが正確であり‘単語-ニュートラル’条件が最も不正確であった。また、‘情報源帰属’条件では、両方が言った項目についてのソースモニタリングが不正確になった。これらの結果から、発話者の情報量と、情報の帰属レベルの両方がソースモニタリングの正確さに影響すること、情報の帰属レベルの影響は、判断項目の種類によって異なること等が明らかになった。

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© 2009 人間環境学研究会
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