色材協会誌
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三本ロールミルの分級と分散性能
村上 泰弘鄭 基市川口 恭司野田 知久秋本 裕二
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1986 年 59 巻 7 号 p. 385-390

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抄録

三本ロールミルにおいて, 分級と分散が同時に進行する場合のシミュレーションモデルを考え, 実測値と比較した。シミュレーションモデルは, 二本ロールミルに対するモデルを三本ロールミルに拡張することにより得た。実験には, 顔料としてフライアッシュ, 炭酸カルシウムを使い, 分散媒として重合アマニ油を用いた。これらを所定の粒子濃度で予備混合した後, 三本ロールミルに通し, つぶゲージ値を測定した。かき取った試料の密度変化, 分級の強さについては既報の実測値を使用した。
かき取った試料の密度変化と分級の強さは, シミュレーション計算によって良好に表すことができた。分散前と後のつぶゲージ値の比は, 二本ロールミルの場合と同様に, 分散前のつぶゲージ値とロール間間隙の比によって, 粒径水準, 粒子濃度によらず一本の曲線で相関されたが, この傾向はシミュレーションによる計算値によっても表すことができた。

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