心臓
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第23回 臨床不整脈研究会
カテーテル焼灼術により根治した難治性左室後乳頭筋起源心室性期外収縮の1例
術中·術後心エコー検査の有用性
中野 恵美夛田 浩吉田 健太郎関口 幸夫山崎 浩五十嵐 都黒木 健志町野 毅成瀬 代士久井藤 葉子椚田 房紀金城 貴士戸田 直青沼 和隆野上 昭彦
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2011 年 43 巻 SUPPL.3 号 p. S3_150-S3_156

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抄録
症例: 69歳, 男性. 2008年より労作時の胸痛あり. 冠動脈に有意狭窄なく, 胸痛に一致して右脚ブロック型·左軸偏位の薬剤抵抗性心室性期外収縮(VPC)を認めたため, 同年9月, カテーテル焼灼術を施行. 左脚後枝領域(Purkinje電位記録部位)の焼灼でVPCは消失. しかし, 約半年後よりほぼ同型の有症候性VPCが出現したため, 2010年4月, 2nd sessionを施行.
VPCは右房頻回刺激後に稀に出現するのみであり, pace mappingを施行. 左室中中隔からやや自由壁寄りの部位でgood pace mapが得られた. 心エコーにてカテーテル先端は左室後乳頭筋付着部位に位置していた. VPC時, 同部位の局所電位はQRS起始部から14ms先行していたが, Purkinje電位は認めなかった. 同部位の焼灼でVPCは消失. 翌日の心エコーにて, 後乳頭筋焼灼部位にエコー輝度上昇を認めたが, 僧帽弁逆流はみられなかった. その後, VPC再発は認めない.
総括: 初回焼灼術の半年後に再発を認めた難治性左室後乳頭筋起源VPC症例であり, 術中·術後の心エコーは焼灼部位の同定·観察に極めて有用であった.
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© 2011 公益財団法人 日本心臓財団
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