心臓
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[症例]
動脈管開存症に対する経カテーテル的閉鎖術 (Porstmann法) 後に再開通をきたした1例
須藤 義夫榎本 吉倫阿部 真一郎
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2014 年 46 巻 4 号 p. 505-508

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抄録
 症例は71歳女性. 1997年 (56歳時) に他院で動脈管開存症に対してPorstmannらの方法による経カテーテル的閉鎖術を受けた. しばらく経過順調であったが, 2011年12月呼吸困難感が出現し当院を受診した. 精査の結果, 動脈管再開通と僧帽弁閉鎖不全症による心不全と診断され手術適応となった. 体外循環下に主肺動脈を切開すると塞栓子は動脈管から逸脱し動脈管の肺動脈側開口部辺縁に癒着していた. 動脈管が拡大したため塞栓子が移動したものと推測された. 動脈管の肺動脈側開口部をパッチ閉鎖し僧帽弁置換術を行った.
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© 2014 公益財団法人 日本心臓財団
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