心臓
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一般演題
Papillary Muscle起源の心室期外収縮に対しCARTO SOUNDを使用したカテーテルアブレーションが奏効したCPAの1例
宗次 裕美丹野 郁川崎 志郎大西 克実大沼 善正菊池 美和伊藤 啓之小貫 龍也三好 史人箕浦 慶乃渡辺 則和安達 太郎浅野 拓小林 洋一
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2014 年 46 巻 SUPPL.3 号 p. S3_154-S3_160

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抄録
 症例は40台後半, 男性. 平成25年1月某日, 電車内でVFによりCPAとなった. 乗客, 駅員によりCPR施行され, AED計3回作動後心拍再開し当院救急搬送された. 緊急心臓カテーテル検査では, 冠動脈に有意狭窄認められず, 救命救急センターで低体温療法施行された. 入院後, VFの出現は認められなかったが, PVC, NSVTを頻回に認められたためEPS/アブレーション施行した. 入室時よりPVCが頻発していたが, 右室心尖部, 左室からのプログラム刺激ではVT/VFは誘発されなかった. PVCの最早期興奮部位は乳頭筋周囲であり, CARTO SOUNDを使用し乳頭筋を描出しペースマッピングを行った. 前乳頭筋, 後乳頭筋基部の周囲で良好なペースマッピングが得られたため, 同部位を中心にアブレーション施行し, その後プログラム刺激するもPVCは誘発されなくなった. 乳頭筋起源のPVCに対してCARTO SOUNDを使用しアブレーションを施行し, PVC/NSVTが誘発されなくなった症例を経験したので報告する.
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© 2014 公益財団法人 日本心臓財団
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