心臓
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第27回 心臓性急死研究会
下垂体腫瘍摘出術の全身麻酔導入後に急性副腎不全を発症し心停止に至った1例
笠原 信太郎藤田 央山口 展寛尾上 紀子石塚 豪篠崎 毅
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2015 年 47 巻 SUPPL.1 号 p. S1_62-S1_68

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抄録

 海外において副腎不全患者の全死亡の24%が突然死か原因不明であったと報告されている1) が, その機序は未だ明確ではない. 一方, 副腎不全に伴う少数例の致死性心室性不整脈の報告がある2~10) . 今回我々は, 下垂体腫瘍に伴う慢性副腎不全患者が, 全身麻酔導入直後に多形性心室頻拍とたこつぼ心筋症を発症したので報告する.

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© 2015 公益財団法人 日本心臓財団
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