心臓
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第28回 臨床不整脈研究会
心外膜起源の非持続性心室頻拍に対し,心内膜アプローチからの焼灼で,根治しえた1例
川本 健治西原 大裕辻 真弘市川 啓之横濱 ふみ谷本 匡史大塚 寛昭山本 和彦田中屋 真智子片山 祐介櫻木 悟
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2016 年 48 巻 SUPPL.2 号 p. S2_152-S2_157

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抄録

症例は74歳,女性.前医のホルター心電図にて50%を超える心室期外収縮や非持続性心室頻拍を認めた.心室期外収縮は,下壁誘導でのpeak deflection indexが0.66と0.6を超えており,心外膜側起源が疑われた.さらに心室期外収縮は,単形性で,右脚ブロック型+下行軸,Ⅰ誘導でrS,V5-6でS波を認め,下壁誘導にてノッチは認めなかった.大心静脈(以下,GCV)遠位部にて,局所電位はQRS起始部に30ms先行し,perfect pace mapが得られた.さらに,GCV遠位部近傍の左室心内膜側にてactivation mappingを行い,QRS起始部に12ms先行し,good pace mappingが得られた.GCV遠位部での通電も考慮したが,まず左室心内膜側の最早期興奮部位からの焼灼を行うこととし,焼灼開始25秒で心室期外収縮は消失し,その周囲に追加通電を行い,その後,再発を認めない.

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© 2016 公益財団法人 日本心臓財団
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