単年度の単施設企業健康診断(健診)で心房細動(atrial fibrillation;AF)を指摘され(調査時),3年後も同施設で健診を受検した57名の労働者を調査対象とした.対象者の3年間のAFに対する治療状況,3年後の疾患予後を調査した.調査時全対象者の平均年齢は53±5歳で,AFに対する3年間の医療機関受診率は96%であった.AFに対する治療は調査時の健診心電図で初めてAFを指摘された群,調査時より前に一度でもAFを指摘されたことがあり,前年度は洞調律であった群ではカテーテルアブレーションを受けた割合が多く,それぞれ46%と71%であった.前年度もAFが記録された群では薬物療法を受けた対象者が多く,73%であった.3年後の心血管疾患は全対象者の4名,7%で発症した.
AFを有する労働者の3年後の健康状況にはAFは影響しており,労働衛生の現場においては積極的なAF管理が重要であった.