心臓
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[臨床研究]
栃木県北部地域の心血管イベントによる院外心停止の特徴と予防策
─栃木県北部地域の院外心停止調査研究より─
池田 尚平佐藤 公一武田 守彦福田 浩二柴 信行
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2021 年 53 巻 8 号 p. 824-832

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抄録

 目的:栃木県は全国有数の心血管イベントによる院外心停止(OHCA:Out-of-Hospital Cardiac Arrest)発生の多い地域である.地域の特徴を理解して予防策を考案することが重要であると考えて,今回調査した.

 方法:2011年1月1日から2015年12月31日に,栃木県北部地域で発生したOHCAの発生状況,搬送先医療施設での診療状況を調査した.概要が把握可能の30歳以上の心血管イベントによるOHCA症例を対象とした.

 結果:対象症例は560例で,平均年齢は76.5±13.3歳,男性が全体の60.7%であった.季節別では,冬季の発生が全体の37.7%と最も多かった.特に,最低気温0℃未満と10℃以上の気温の日内変動が高齢者のOHCAに大きく寄与していた.また,冬季の16時から24時の夜間の覚知時間帯での発生が104例(49.2%)で,他の覚知時間帯に比較して有意に多い発生数があった.一方,本地域のBystander CPR(Cardiopulmonary Resuscitation)は44.0%で全国平均とほぼ同率であったが,社会復帰率は2.7%で全国平均よりもかなり低い結果であった.

 結論:本地域で,高齢者,冬季,特に最低気温0℃未満,夜間におけるOHCA発生に注意が必要である.予後改善には,Bystander CPRの質の評価と向上が重要である.

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