心臓
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臨床 左冠動脈主幹部病変例の臨床像23例の検討
中西 成元山口 洋長崎 文彦石村 孝夫鷹津 文麿西山 信一郎西条 敬
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1979 年 11 巻 9 号 p. 947-951

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抄録

左冠動脈主幹部は解剖学的位置関係によりこの部位の病変には特別な注意が向けられている.われわれは,虚血性心疾患を疑い冠動脈左室造影を行い主要冠動脈に50%以上の病変を有する390例のうち左冠動脈主幹部に病変を有する23例について検討した.これらに特徴的なことは運動に対する反応である. すなわち,23例申21例に典型的な労作性狭心症を有し2年以上の既応を有するものが17例であった.心電図では,安静時心電図で正常またはST-丁変化のみが12例あり,負荷試験で 21例中 19例に陽性で ST低下が 2mm以上が 17例にも見られた. Follow up の結果は手術例が6例で1例が術中死で他は3年より9ヵ月の follow upで狭心症もなく順調である.内科療法も17例中3例の死亡であるがすべて多枝病変の例である.他は順調に経過しており米国で言われているほど自然歴は悪くないようであるがもう少し長期の follow upが重要である.

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