心臓
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臨床 第二斜位左室映画造影法における中隔側二重陰影の臨床的意義
鷹津 文麿平井 真理平山 治雄木下 淳大杉 順一石川 宏靖長屋 昭夫
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1982 年 14 巻 4 号 p. 494-500

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抄録
第二斜位左室造影において心室中隔側に時として明瞭に観察される二重陰影の意義を検討した.主要冠動脈の一枝にのみ病変を有する120例のasynergyの存在部位を観察し,以下の結論を得た.1)心室中隔側の外側の輪郭は前下行枝によって灌流される部分の心室中隔により形成される.2)心室中隔側の内側の輪郭は右冠動脈または回旋枝により灌流される後室間溝近傍の心室中隔および左室横隔面の心筋により形成される.3)心室中隔の二重陰影の観察により左心機能をより詳細に把握することが可能と思われる.
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