心臓
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臨床 先端巨大症17例の心血管系異常について
STIsおよび心エコー法による検討
金谷 法忍元田 憲清水 賢己多賀 邦章中林 肇竹田 亮祐
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1982 年 14 巻 5 号 p. 606-614

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抄録

先端巨大症の心血管系異常の特徴や成因についてはなお明らかでないそこで先端巨大症患者17例(男10例,女7例,平均年齢50.6歳)について検討し以下の結果を得た.高血圧の合併は7例,41%に認められ,拡張期血圧の上昇が主であった心電図異常は10例,58%に認め,主たる変化はST-T異常であり,高血圧合併群で異常を示す傾向にあった.典型的な非対称性心筋肥大を1例に認め,肥大型心筋症の成因に関連し興味がもたれた,STIsは施行した11例中10例にET/PEPの低下を認め,高頻度に本症での心機能低下の存在が示されたが,さらに高血圧合併群でより低値を示した.また,治療前後でのSTIsについては変化が認められず,本症での心筋障害は不可逆性であることが推定された.以上のごとく過剰GHを基礎とする本症患者においてはなんらかの心血管系異常を有することが示されたが,さらに多くの諸因子について検討を要すると思われた.

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