心臓
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臨床 心筋梗塞の長期予後の規定因子の検討
木全 心一川名 正敏内田 達郎小川 洋司金子 昇細田 瑳一
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1992 年 24 巻 11 号 p. 1256-1265

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抄録

1.1979年1月より1989年12月までに当施設に入院し,生存退院できた急性心筋梗塞901例について追跡調査を行った.長期予後の規定因子としてとりあげた項目は,年齢,性別,心筋梗塞の既往,Q波・非Q波梗塞,梗塞の部位,入院時のKillip重症度,左室駆出率,treadmill運動負荷試験,障害枝数,不整脈である.
2.全死亡(全ての死因による死亡),心臓死,心臓死と急死を加えた3つの死亡率は,70歳以上,女性,梗塞の既往のある症例,非Q波梗塞,Killip重症度2~4度の症例,左室駆出率40%以下,treadmill運動負荷陽性例,多枝障害例で有意に高かった.
3.追跡調査中の心不全の発症は,梗塞の既往,非Q波梗塞,前壁梗塞,Killip分類2~4度,左室駆出率40%以下,運動負荷陽性,多枝障害で有意に多かった.
4.再梗塞は,梗塞の既往,非Q波梗塞,Killip分類2~4度,運動負荷陽性,多枝障害の症例で多く発症した.
5.急性期に心室頻拍と細動を生じた症例で,追跡期に心室頻拍が多く発症した.心不全に合併した心室頻拍,細動例の予後が悪い傾向を認めた.
6.長期予後を主に規定している因子は,冠動脈病変と左室機能であり,これへの対策が重要と考えられる.

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