心臓
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臨床 冠状動脈バイパス術後症例に対するPTCAの検討
岩淵 知高橋 賢二成田 敦志長尾 好治小杉 拓生森 明
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キーワード: 冠状動脈バイパス術
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1995 年 27 巻 4 号 p. 306-311

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抄録
1991年10月から当科では,19例のCABG術後症例に対して,25枝33回のPTCA,2枝2回のDCAを行った.19症例をI群:術後狭心症再発12例,II群:術後遠隔期造影で高度狭窄出現3例,III群:CABGとの計画的併用4例に分けて検討した.全症例を通して,PTCAが無効であったのは3例で,I群のLAD病変が残存した2例に再手術を行ったが,II群,III群は全例良好に経過した.LADグラフトが開存している13症例は,PTCA・DCA中の循環動態が非常に安定していた.初回PTCA後の再狭窄は8例34.8%(8/23回)で諸家の報告とほぼ同様であり,全例に再PTCAを行い,6例は再PTCA後の狭窄を認めなかったが,2例は狭窄が残存した.CABGとPTCAの計画的併用療法は,心機能低下例や灌流領域の狭い狭窄病変を有する症例に適応となり,緊急手術,再手術例には,有用な治療法と判断された.
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