症例 心筋炎とアポトーシス Fas/Fas ligand系の関与について

廣江 道昭; 下條 隆; 豊崎 哲也; 石山 茂; 西川 俊郎

doi:10.11281/shinzo1969.30.12_809

症例心筋炎とアポトーシス

Fas/Fas ligand系の関与について

廣江道昭, 下條隆, 豊崎哲也, 石山茂, 西川俊郎

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キーワード: 可溶性Fas, 可溶性Fas ligand, アポトーシス, 活性化リンパ球, ウイルス性心筋炎, TUNEL法, 核DNA断片化

ジャーナルフリー

1998 年 30 巻 12 号 p. 809-820

DOI https://doi.org/10.11281/shinzo1969.30.12_809

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抄録

最近,心疾患にみられる心筋細胞死には壊死以外にアポトーシスが存在することが報告されている.免疫応答によって発症する急性心筋炎にみられる心筋障害についてアポトーシスが重要な役割を果たしており,特に分子機構としてFas/Fas ligand系がいかに心筋組織の炎症や免疫と関連していることが判明した.今後,アポトーシスに関わる種々の分子機構の機能が解明されることによって,炎症性心疾患の新しい治療法の開発に発展することが期待される.

責任著者(Corresponding author)

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