富山医科薬科大学医学部第1外科
1998 年 30 巻 2 号 p. 97-100
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多発性脳梗塞および上行大動脈石灰化病変を合併した2枝冠動脈病変を有する64歳の男性に対し,人工心肺を用いず左開胸下に大伏在静脈および内胸動脈一下腹壁動脈composite graftを用いて2枝冠動脈バイパス術(CABG)を行い良好な結果を得た.High risk症例に対する心拍動下CABGは術後脳合併症の予防に有用と考えられた.術後3年に行ったグラフト造影では2本とも良好に開存していた.