心臓
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研究会 MIC(S)研究会, PTCA後再狭窄予防分科会読影準備会報告Successful PTCA後冠動脈の長期予後―特に浸襲血管の新規病変について― PTCA後に非標的部位に狭窄が進行した症例の検討
平山 篤志足立 孝好堺 昭彦児玉 和久
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1999 年 31 巻 7 号 p. 532-537

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抄録

今日,経皮的冠動脈形成術(PTCA:Percuta-neous Transluminal Coronary angioplasty)は,薬物療法,冠動脈・動脈バイパス術と並んで,狭心症治療の重要な治療手段の一つとして確立されている.
通常,PTCA施行症例については,その標的病変の経過について注目することが多く,病変部位以外のsegmentに関して検討を加えることは少ない.今回我々は,当施設における非施行部の狭窄進展例のうち代表的な症例5例について検討を行った.これらの症例は標的部位の近位部に特異な新規病変を認めたり,狭窄の進行を認めたもので,すべてがガイディングカテーテル,バルーン,DCAのdeviceなどinterventionと関連した機械的な傷害により生じたことが明らかな病変であった.今後,非施行血管と比較することで自然歴が明らかにされるであろう.

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