心臓
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臨床 発症時間帯からみた発作性心房細動に対するdisopyramideの停止効果・長期予防効果
小松 隆中村 紳蓬田 邦彦斎藤 栄太小林 孝男木村 正雄大和田 真玄奥村 謙
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2001 年 33 巻 1 号 p. 29-35

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抄録

【目的】発症時間帯からみた発作性心房細動例(Paf)に対するdisopyramide(DP)の停止効果・長期予防効果を検討する.
【方法】停止効果を検討した対象が75例(男性50例,女性25例,平均年齢63±12歳),長期予防効果(観察期間42±31カ月)を検討した対象が85例(男性55例,女性30例,平均年齢65±11歳)であり,Paf発症の時間帯から日中型(午前7時→午後5時まで) , 夜間型( 午後5 時→ 午前7 時まで) , 混合型(両時間帯に出現)に分け,各群におけるDPの停止・予防効果を比較した.なお,停止効果の判定はDP50mg静脈内投与後30分以内での洞調律復帰の有無,予防効果の判定はDP300mg/日の内服開始後における経時的非再発率とした.
【結果】(1)停止効果;日中型3/16例(18.8%),夜間型10/18例(55.6%),混合型9/41例(22.0%)であり,夜間型が日中型ならびに混合型に比し有意に高率であった(p<0.05).(2)長期予防効果;観察期間1カ月目,3カ月目,6カ月目,12カ月目,24カ月目の各群における経時的非再発率は日中型(N=14):78.6%,57.1%,50.0%,42.9%,42.9%,夜間型(N=34):97.1%,91.2%,82.4%,76.5%,70.6%,混合型(N=37):78.4%,62.1%,43.2%,32.4%,27.1%であり,観察期間12カ月目時点で夜間型が日中型ならびに混合型に比し有意に高率であった(p<0.05).
【結語】DPは停止効果ならびに長期予防効果の両面で,夜間発症型のPafに顕著な有効性を示すことが明らかとなった.

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