京都大学大学院医学研究科循環病態学
2002 年 34 巻 12 号 p. 1002-1009
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
ほとんどすべての心疾患は心機能障害をきたし心不全の直接の原因となるが,心不全は心機能障害のみならず,その結果生じる末梢循環や神経体液性因子の反応に基づくことが多い.また,最近の研究により,サイトカインや免疫系因子によって心筋細胞が障害を受けることが明らかになった.一方,強心薬にサイトカイン産生抑制など免疫応答調節作用のあることがわかり,心不全に対する効果との関連が注目されている.本稿では,強心薬の免疫調節作用を中心に述べる.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら