心臓
Online ISSN : 2186-3016
Print ISSN : 0586-4488
ISSN-L : 0586-4488
第17回 心臓性急死研究会 洞機能不全を伴うBrugada症候群の1例
安田 正之中里 祐二土屋 洋人佐々木 玲聡山下 晴世河野 安伸飯田 洋司中里 馨戸叶 隆司代田 浩之
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 37 巻 Supplement3 号 p. 130-135

詳細
抄録
症例は49歳,女性.失神発作のため当科受診.心電図上,基本調律は心房粗動で,左軸偏位・不完全右脚ブロックを呈した.心房粗動停止後,洞停止が持続し,洞結節回復時間の延長を認めたため,洞機能不全と診断,また,H-V時間も75msと延長しており,DDDペースメーカを植え込んだ.8カ月後,失神発作再発のため来院,V1~V3誘導でST上昇を示し,心室細動を認めたことから,Brugada症候群と診断した.除細動器植え込み後,20ヵ月間,再発作はない.Brugada症候群の原因として,右室流出路のイオンチャネル異常が指摘されているが,本例では心房粗動,洞機能不全,His束以下の伝導障害を合併していることから,右室のみならず,洞結節から心房にいたる病変の存在が示唆された.Brugada症候群で失神発作を伴う例では,洞機能不全による徐脈も念頭に置き, 慎重に対処・治療する必要があると考えられた.
著者関連情報
© 公益財団法人 日本心臓財団
前の記事 次の記事
feedback
Top