心臓
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臨床 Ebstein病の7症例 臨床分類の検討
高安 俊介小船井 良夫今野 草二
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1975 年 7 巻 4 号 p. 439-446

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抄録
2手術例,1剖検例を含む7例のEbstein病患考を報告し,これらに臨床分類を適用し,その問題点を検討した.
心内奇形,臨床所見から,1例がTSi型,1例がTsI型,5例がTsi型と判定された.従来の分類基準に完全に一致しない例があり,分類は以下の如くに要約された.
1)TSi型:重症でチアノーゼ強く,胸部X線で心拡大は無か中等度,肺血流量の低下がみられる.doubleball sign,拡張期の右房,右室間圧差があることが多い.
2)TsI型:チアノーゼと症状は無か軽度,末期には心不全が出現し重症となる.強度の心拡大があり,double-ball signがみられ,右房圧波形で巨大なν波が存在する.
3)TSi型:チアノーゼが全くなく無症状か,軽度チアノーゼと軽い症状を有する.胸部X線で,心拡大は無か中等度で,肺血流量の低下はない.double-ball signおよび拡張期の右房,右室間圧差はみられないことが多い.
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