食品衛生学雑誌
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LC/MSによる食肉中のストレプトマイシン及びジヒドロストレプトマイシンの定量
堀江 正一吉田 栄充菊池 好則中澤 裕之
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2001 年 42 巻 6 号 p. 374-378

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抄録

LC/MSによる食肉中に残留するストレプトマイシン(SM)及びジヒドロストレプトマイシン(DSM)の定量法を検討した.SM及びDSMは水溶性塩基性化合物であることから,イオン化にはエレクトロスプレーイオン化法(ESI)を採用し,ポジティブモードとした.LC条件は,カラムに TSKgel Super ODS (10 cm×2 mm i.d.), 移動相には5 mmol/L HFBA-アセトニトリル(88 : 12)を用い,流速は毎分0.18 mLとした.検出には,プロトン付加イオン[M+H]+を用い,結果をより確かなものとするために代表的フラグメントイオン(m/z 263)も同時にモニターした.本法における豚肉,牛肉に対する添加回収率は0.2 μg/gの添加で 70% 以上,検出限界は0.01 μg/gであった.

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© 2001 公益社団法人 日本食品衛生学会
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