食品衛生学雑誌
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日本におけるファーストフード中のダイオキシン類レベルとその同族体分布
天倉 吉章堤 智昭佐々木 久美子米谷 民雄
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2003 年 44 巻 6 号 p. 316-320

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抄録

日本国内で購入した各種ファーストフード〔ハンバーガー17検体,ホットドッグ2検体,フライドポテト6検体,チキン製品3検体〕中のダイオキシン類分析を行った.その結果,各試料の毒性等量(TEQ)は湿重量当たり0.001~0.083 pg-TEQ/g〔ハンバーガーおよびホットドッグ(0.006~0.053 pg-TEQ/g), フライドポテト(0.001~0.083 pg-TEQ/g), チキン製品(0.053~0.065 pg-TEQ/g)〕と低レベルであった.また各同族体分析の結果から,ハンバーガー,ホットドッグでは総TEQ値におけるCo-PCB群の占有が大きく,異性体では3,3',4,4',5-PeCB (#126)が全体の44%を占めた.フライドポテトではPCDD/F類が94%と占有が大きく,異性体では2,3,4,7,8-PeCDFが32%を占めた.チキン製品では3,3',4,4',5-PeCB (#126)および1,2,3,7,8-PeCDDがそれぞれ23%,21%を占めた.

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© 2003 公益社団法人 日本食品衛生学会
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