食品衛生学雑誌
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ラサロシドおよびセンジュラマイシンのモノクローナル抗体による酵素免疫測定法およびイムノクロマトグラフ法の開発
渡辺 博夫佐竹 敦子城戸 靖雅辻 章夫
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2004 年 45 巻 3 号 p. 107-112

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抄録

キャリアタンパクにヘモシアニンを用いた免疫原によるラサロシド(LLC)とセンジュラマイシン(SDM)に対するモノクローナル抗体を調製した.これらの抗体を用いてLLCとSDMの酵素免疫測定法(ELISA)およびイムノクロマトグラフ法による簡易分析キットを確立した.LLCおよびSDMのELISA法の検出限界は0.1 ng/mLおよび0.05 ng/mLであった.ニワトリの肝臓および筋肉中のLLCおよびSDMは80%メタノール抽出液を緩衝液で10倍希釈することにより定量することができた.定量限界はLLCは10 ng/g, SDMは5 ng/gであった. 簡易分析キットの緩衝液およびニワトリ筋肉の抽出液による検出限界はLLCは50 ng/mLおよび125 ng/g, SDMは50 ng/mLおよび100 ng/gであった.

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© 2004 公益社団法人 日本食品衛生学会
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