抄録
小麦中のデオキシニバレノール(DON)およびニバレノール(NIV)のLC-UVおよびLC-MS(/MS)を用いた同時分析法を評価するために,11試験室で共同試験を実施した.精製には多機能カラムを用い,試料としてDON,NIV添加小麦3試料(0.1,0.5および1 mg/kg),自然汚染小麦1試料および非汚染小麦1試料を用いた.回収率はDONが90~110%,NIVが76~83%であった.DONにおける室内再現性の相対標準偏差(RSDr)は7.6%以下,室間再現性の相対標準偏差(RSDr)は25.2%以下,NIVにおけるRSDrおよびRSDrはそれぞれ10.7%以下,31.4%以下であった.HorRatは0.4~1.4であり,いずれの方法も公定法として利用可能であることが示唆された.