食品衛生学雑誌
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調理食品中のリコリンおよびガランタミン分析における凝集剤の適用
杉浦 潤野口 昭一郎中島 正博
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2015 年 56 巻 3 号 p. 108-113

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抄録

調理食品中に含まれるリコリンおよびガランタミンについてHPLCおよびLC-MS/MSを用いた新規分析法を開発した.本研究において,食品分析では一般に用いられない凝集沈殿剤を試料の前処理に用いたところ,リコリンおよびガランタミンの定量を妨害する夾雑成分を簡便に除去できることが判明した.本法により得られたリコリンおよびガランタミンの回収率は,HPLCを用いる方法では95.4~102.9%,併行精度は2.9%以下,室内精度は2.9%以下であり,定量限界値はリコリンで0.004 g/kg,ガランタミンで0.006 g/kgであった.LC-MS/MSを用いる方法では回収率が97.4~107.6%で併行精度は5.7%以下,室内精度は5.7%以下であり定量限界値はリコリンで0.0008 g/kg,ガランタミンで0.0005 g/kgであった.

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© 2015 公益社団法人 日本食品衛生学会
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