食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
Print ISSN : 0015-6426
ISSN-L : 0015-6426
報文
食品中の甘味料分析における迅速な改良透析法の開発(第2報)
田原 正一 山本 純代山嶋 裕季子宮川 弘之植松 洋子門間 公夫
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 58 巻 3 号 p. 124-131

詳細
抄録

食品に添加された甘味料(サッカリンナトリウム(Sa),アセスルファムカリウム(AK),アスパルテーム(APM),ズルチン(Du))の抽出および精製を行う迅速な透析法を開発した.従来法では48時間の透析が必要な穀物調製品のクッキーに,0.02 g/kgの甘味料を添加して検討を行った.透析は透析総量を200 mLから100 mLに減らし,透析膜の有効長を55 cmから50 cmに変更した.さらに透析液に30%メタノールを用い,50℃に加温し,160 rpmで振とうして行った.その結果,透析1時間後のSa,AK,APMおよびDuの回収率(%)は,それぞれ99.3,102.3,103.8,99.4と良好であった.

著者関連情報
© 2017 公益社団法人 日本食品衛生学会
前の記事 次の記事
feedback
Top