食品衛生学雑誌
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二波長デンシトメトリーによるピレスロイド系殺虫剤の分析
宇野 正清岡田 作大前 利隆寺田 育子谷川 薫
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1982 年 23 巻 2 号 p. 191-195_1

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抄録

ピレスロイド系殺虫剤スプレーの使用により食器及び食品に付着した殺虫剤の分析法を検討した結果, アレスリン・レスメスリン・フタルスリン・パーメスリンの一斉分析が可能になった. 試料をn-ヘキサンで抽出後, 溶液分配法にり精製し, 濃縮ゾーン付HPTLCプレートで溶媒をかえ2回展開した. 最初はベンゼン: 四塩化炭素 (1:1), 次いでn-ヘキサン: エチルエーテル: ギ酸 (70:30:1) でそれぞれ展開し, 二波長デンシトメーターでレスメスリンとパーメスリン, フタルスリンとアレスリンを定量した. 本法による添加回収率は各種の皿で76~104%, リンゴで88~98%, ホウレンソウで87~98%であった.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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