食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
Print ISSN : 0015-6426
ISSN-L : 0015-6426
飼料添加物合成抗菌剤のニワトリ組織及び鶏卵中の残留と消失
畜産食品中の合成抗菌剤の残留に関する研究 (第9報)
能勢 憲英星野 庸二菊池 好則正木 宏幸堀江 正一河内 佐十
著者情報
ジャーナル フリー

1982 年 23 巻 3 号 p. 246-252_1

詳細
抄録

アンプロリウム, エトパベート及びスルファキノキサリンの混合物, カプリロヒドロキサム酸, ジニトルミド, デコキネート及びナイカルバジンを, それぞれ飼料添加物の使用基準で決められている最高濃度で飼料に添加し, 6週間飼育後無添加飼料にかえ, ニワトリ組織中の薬物濃度を測定した. 又, 産卵開始後まもないニワトリを薬物添加飼料で2週間飼育し, 更に無添加飼料にかえその間に産卵した卵についても測定した. 組織からはナイカルバジンがほとんど消失するのに7日要したほかは3~5日で消失した. 卵からの消失速度は組織からよりやや遅く, 約10日を要したがナイカルバジンでは28日であった.

著者関連情報
© 社団法人 日本食品衛生学会
前の記事 次の記事
feedback
Top