1982 年 23 巻 3 号 p. 246-252_1
アンプロリウム, エトパベート及びスルファキノキサリンの混合物, カプリロヒドロキサム酸, ジニトルミド, デコキネート及びナイカルバジンを, それぞれ飼料添加物の使用基準で決められている最高濃度で飼料に添加し, 6週間飼育後無添加飼料にかえ, ニワトリ組織中の薬物濃度を測定した. 又, 産卵開始後まもないニワトリを薬物添加飼料で2週間飼育し, 更に無添加飼料にかえその間に産卵した卵についても測定した. 組織からはナイカルバジンがほとんど消失するのに7日要したほかは3~5日で消失した. 卵からの消失速度は組織からよりやや遅く, 約10日を要したがナイカルバジンでは28日であった.